ALCパワーボードのひび割れ等の修繕方法
2022.6.6
ALCパワーボードは、100年の歴史を持つ信頼された外壁材で、
しっかりとメンテナンスをすれば耐久年数は50年です。
こんな症状には注意!ALCの劣化症状
〜カビや苔の発生・色褪せや変色・ヒビ割れ〜
ALC外壁が劣化すると、色褪せや変色、チョーキング、カビや苔の発生、ヒビ割れといった症状が現れることがあります。
色褪せや変色はまだすぐにメンテナンスが必要な状態ではありませんが、放置していると劣化が進んでしまうため、メンテナンスを行うことを検討し始めるタイミングかもしれません。
ALCの耐久年数は約50年
ALCパワーボードは耐火性・断熱性・遮音性が高く、調湿性に優れた外壁材です。
低温・乾燥や夏の酷暑などに強く、ヒビ割れや反り、たわみといった変形が起きにくいことが最大のメリットです。
しかし、ALCパワーボードは表面の防水処理が寿命や耐久性に影響しやすく、吸水性の高い材質(水に弱い)なので、撥水効果がなくなってくるとコーキングのヒビ割れや損傷が起きやすくなります。
そのため、外壁塗装やコーキングが防水性能において重要です。
定期的に塗装によるメンテナンスを行う事で、窯業系サイディングと比べ長く使用することが出来ます。
ALCパワーボード補修の方法
一般的な補修方法はコーキングを使って埋めていき、その上から塗料を被せていくというやり方になります。
1.ヒビ割れをカット | 補修材を均等に行き渡らせるため、ヒビ割れ部分を専用の機材にてカットします。 |
2.プライマーで下塗り | 補修部分をブラシ等できれいにした後に、補修剤が定着しやすくなるようプライマーで下塗りをします。 |
3.カットしたヒビ割れ部分を埋める | プライマーの塗布後コーキングをします。 補修剤で隙間を埋め、ヘラで押さえて表面を平滑にします。 |
4.塗装をする | 隙間がしっかりと埋まったら、上から塗装をします。ALCは表面の防水処理が寿命や耐久性に影響しやすいです。塗装は補修した部分をカバーする役割をします。 特に、ひび割れにも塗料が伸びて追従するので、通常の塗料に比べ6倍の伸縮率を持ったアステックEC-5000シリーズはおすすめです! |
ALC外壁は外部からの衝撃や熱による伸縮によって、欠損が起こってしまうこともあります。また、ヒビ割れを放置していると塗膜とALCの気泡の中に水が溜まって腐蝕が進み、爆裂することもあるので注意しましょう。
劣化の症状が見られても放置していると、欠けている部分から鉄筋がさびる可能性もあります。
せっかくの高耐久のALCパワーボードです。定期的に点検・メンテナンスをしていい状態で長く使用できるようにしていきましょう。お気軽にお問い合わせください。